上質な革鞄特集。
異なる個性を持つ豊岡産の革鞄を、
革の特徴とともにご紹介。
国内最大の鞄産地 豊岡には様々な“革の鞄”が存在する。
革と言っても、1通りではない。それぞれ異なる表情を持つ。
カジュアルな装いに華を添えるちょっと贅沢な革や、フォーマルシーンをよりいっそう彩る革。
ビジネスシーンを自分らしく表現し信頼感を与える革。旅に連れて行きたくなるとっておきの革。
今回の特集では、ブランド毎に異なる表情を持つ“革”の特徴をご紹介。
01
Artisan オリジナル「Hamoni(ハーモニー)」のレザー
説明
製造企業・デザイナー等の協力のもと、当店「Artisan」オリジナルとして企画したレザーバッグシリーズ「Hamoni(ハーモニー)」の1stアイテム。お客様からの要望を参考にデザイン。「豊岡鞄の革製品」として、多くの方に長く愛される鞄になるよう、想いを込めた一品。
兵庫県姫路の老舗タンナー「株式会社山陽」で鞣し加工を施された牛革を使用。展示会でスタッフが見た革を参考に、色味・質感等の要望を相談し、オリジナル仕様として仕上げていただいた革。シックなテイストにこだわり、ツヤ感を抑えたマットな仕上がりで、明るくなり過ぎない色味を依頼。顔料染めの後に染料で仕上げられ、ナチュラルなシボ感を残しながら、ロットによる色ブレや革の個性が少ない。擦れに強く軽度の撥水性も備えている。
POINT
- 01.ナチュラルでもムラが少ないシボ
- 02.ツヤを抑えたマットな仕上がり
- 03.色の変化が少ない
02
木和田正昭商店のレザー
説明
木和田正昭商店が手掛けるロングセラーの人気シリーズ。ベジタブルタンニン鞣しのシュリンクレザーを使用。手間暇かけて鞣され型押しを施した革に、さらに時間をかけて手作業で丹念にオイルとワックスで仕上げ。オイル効果で豊かな艶感と程良い柔らかさがあり、ワックス効果で水・汚れ等が付きにくい。上品で落ち着いた色使いのダークブラウンは1番人気。金具やファスナーは革を引き立てるアンティークゴールドでまとめ、糸の色は革と同系色。細かいシボの表情や、オイルを帯びてうっすらと艶やかな光沢を放つ革をお楽しみいただきたい。艶感を維持させる場合は、時々革専用のワックスでお手入れください。
POINT
- 01.美しい艶
- 02.傷が目立ちにくい
- 03.色の変化が少ない
03
タイムバックス ブルームシリーズのレザー
説明
本体は、地シボの凸部分を焼き焦がして出た味わいが魅力で、控えめな艶感が特徴のアニリン仕上げの革を使用。革本来のシワや血スジ等の個性があり、凹凸が少なく手触り滑らかで傷が付きやすいが、育てるように楽しむことができる革。一方、程良いシボ感が特徴でキズや水濡れに強いシュリンクシボ型押し革をポイントで使用。異なる質感の革のコントラストがこだわり。また、ショルダーベルトとファスナー引手には、革のパーツ編みによる手間のかかったデザインが施され、鞄を引き立てるアクセントになっている。本体の革は、油分の少ない革専用クリーム等で時々お手入れいただくと、艶やかな表情を見せてくれる。
POINT
- 01.2種類の革
- 02.本体の革は個性的で経年変化する
- 03.底面等は傷が目立ちにくいシュリンクシボ
タイムバックスには、こんな革も
チコシリーズのシュリンクレザー
しっとりと手触りの良いイタリアンシュリンク型押しレザーを使用。カラフルなレザーは色ブレが少なく発色の良さが特長。傷が目立ちにくく、経年変化も少ない。ポイントにシボのないガラス仕上げのブラックレザーや、ブラックのナイロンテープを組み合わせ、コントラストを出すことで、上品な大人の個性を演出。
04
Atelier nuu parcel シリーズのレザー
説明
「parcel(パーセル)」は、革の良さを活かしたデザインが人気のAtelie nuuのアイコン的シリーズ。ワンタッチでパカッと開くミニダレスは、コロンとした丸みのある形状で愛らしい表情。「parcel=小包」の名のとおり、荷札をイメージして作られたチャームが付属。現在展開している「mist シリーズ」の革はイタリア産シュリンクレザーを使用。シボが綺麗で色味も含めてムラが少なく、発色が良い点が特徴。手触りは柔らかいが表面は程良い硬さ。傷が付きにくく付いても目立ちにくい。
POINT
- 01.ムラの少ないシュリンクシボ
- 02.傷がつきにくい
- 03.発色が良く綺麗な色味
05
TOTTE フォーマルバッグシリーズのレザー
説明
鞄の革ハンドルを30年以上作り続けている株式会社モリタが手掛けたブランド「TOTTE」。豊岡の鞄を陰の要部分で支え、革の事を熟知した同社がオリジナルバッグとして最初に企画したのは、高いクオリティを求められるフォーマルバッグであった。断面は全パーツ研磨し細部まで見事に仕上げ、ハンドルは研磨・コバ塗りを何度も繰り返し、持ちやすく美しい仕上がりを見せている。革は北米産のステアハイドを使用。クロム鞣しをベースに、染色の際にタンニンを多く含ませることで張り感を出す工夫を施されている。さらに、手作業でベースの色を塗り込む事により塗膜の強度を上げ、最終段階では毛シボ型を押して表面の均一感を出されている。フォーマルバッグとして、長年にわたり美しく使用できる仕上がりである。
POINT
- 01.細部まで磨かれた断面
- 02.均一で美しい銀面
- 03.色の変化が少ない
TOTTEには、カジュアルなレザーも
TOTTEの3WAYリュック
染料仕上げの牛革「プライムオイル」を使用。3層にわたる微妙な色味の濃淡グラデーションが特徴で、1点1点異なる革らしい血筋やトラがこの革の醍醐味。使い込むほどに、傷や自然な経年変化を味としてお楽しみいただける革。また、鞣し段階から特別な加工を施すことで防水性に優れている。磨き上げられたコバ、美しいステッチラインは、TOTTEならではの高いクオリティを証明。
06
Ottorossiのレザー
説明
上品なシボが特徴のイタリアンシュリンクレザーを使用。ピエガーレシリーズは「口元の折れ」がデザインのポイント。シワや色ムラなど個体差が少なく発色が良い革のため、豊富なカラーバリエーションが実現。時にカジュアルに、時にはシックに。シーンに合わせてカラーをチョイスしたい。ミーテシリーズは女性が使いやすく美しいデザインを追求。ショルダーベルトやチャーム等に、アクセントとして異なる革を使用している。いずれのシリーズの革も、均一で美しいシボの型押しが入っており、傷やシミが付いても目立ちにくく、お手入れも神経質になる事が無い。いつまでも変わらない美しい色味をお楽しみいただける。
POINT
- 01.ムラの少ないシュリンクシボ
- 02.傷がつきにくい
- 03.発色が良く綺麗な色味
スマホショルダー
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
<ミーテ> ウォレットバッグ
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
レザーフラップポシェット
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
<ピエガーレ> サコッシュ / ミニショルダー
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
<ミーテ> ミニショルダーバッグ
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
<ピエガーレ> 口折ショルダーバッグ
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
<オルダリ―> ブリーフケース(S)
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
<ミーテ> 2WAYトートバッグ
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
<ピエガーレ> ボディバッグ
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
<オルダリー> ブリーフケース(M)
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
<オルダリー> トートバッグ
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
<ピエガーレ> 口折リュック
- 豊岡鞄
- (株)ハシモト
07
CREEZAN JETTERシリーズのレザー
説明
トラベルをテーマに、幅広いアイテムを圧倒的存在感のホワイトレザーで統一。CREEZANブランドを代表するJETTERシリーズ。「Deep White」と表現される革は、2020年にイタリア製シュリンクレザーにリニューアル。下地を一度染めてから再度染めるという手間と時間を掛けられた革は、まるで純白の雪のように美しい。革は程よく厚みがあり、ソフトな質感で革らしいシボの表情や個性も楽しむことができる。型押し加工で傷が付きにくく、表面に強撥水加工を施され水濡れや汚れに強い。また、革に汚れが付着しないよう職人は白手袋を着用し、徹底した管理の下製造されている点も特筆すべき。
POINT
- 01.ムラのない白さ
- 02.傷が目立ちにくいシュリンクシボ
- 03.汚れが付きにくい
CREEZAN JETTER POUCH
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER SACOCHE
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER MINI BRIEFCASE
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER BUM BAG
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER BODY BAG
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER BOX MINI SHOULDER
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER ROUGH TOTE
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER KNAPSACK
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER MINI RUCK
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER SOFT TOTE
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER SOFT TOTE WF
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER SOFT BRIEFCASE
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER TWIN TOTE
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER RUCK
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER BRIEFCASE
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
CREEZAN JETTER TRUNK
- 豊岡鞄
- コニー株式会社
バイヤー’sセレクト
バイヤー視点から見た、特別感のある個性的レザー製バッグをご紹介。
イタリア撥水レザー ミニミニダレス
イタリアの植物鞣し専門タンナー「ブリターニャ」社の定番レザー「アリゾナ」をベースに、撥水加工を施された「イドロアリゾナ」を使用。ナチュラルな細かいシボが上品な印象。トラ(線状のスジ・シワ)が含まれることもあるが、個性であり特徴の一つ。手間暇かけて染料のみで仕上げられ、多少の経年変化も楽しめる。しっとりとソフトな手触り感も心地良い。
ミニサイズはショルダーで持つと可愛らしい。
POINT
- 01.撥水性が高く色落ちに強い
- 02.ソフトな手触りとナチュラルなシボ
- 03.多少の経年変化あり
マスミ鞄嚢の牛革レザー
イタリアの老舗タンナーCONOERIA WALPIER社でベジタブルタンニン鞣しされた革。染料仕上げの自然で純朴な表情は、使い込むほどに艶が出て色濃く変化する。首から肩・背中にかけたショルダー部位を使用しているが、重厚な革は太番手の糸で丁寧に縫製。ハンドル等の断面はコバ磨き仕上げ。最高の革を使い熟練の職人が仕上げた、一生モノの逸品。
CREEZAN DAY TRIPPER PLUS のゴート型押しレザー
メイン素材に、しなやかでソフトなタンニン鞣し、ゴート(山羊革)調型押し仕上げの牛革を使用。ツヤがありナチュラルなムラ感のある細かなシボが特徴で、なんとも味がある。光の当たり方によって上品な光沢を放つ。ポイントのヌメ革がワイルドな革を引き立てて、バッグをスタイリッシュにまとめている。
POINT
- 01.しなやかでツヤのある表情
- 02.細かくナチュラルなシボ
- 03.傷が目立ちにくい
靭(じん)七升レザートートの栃木レザー
ブランド革「栃木レザー」を贅沢に使用。植物タンニンで時間をかけてゆっくりと丁寧に鞣された革は表情豊かで個性がある。傷が入ることもあるが、使うほど色ツヤに深みが増してエイジングも楽しみ。飽きの来ないシンプルな作りで、ON/OFF問わず使えるサイズ感。ステッチの美しさもポイントで、ハンドル部分は手縫いを施されている。
POINT
- 01.シワや表情に個性
- 02.ハードな手触り
- 03.経年変化
craftsmanship クロコ型ブリーフのクロコ型押しレザー
木和田正昭商店の定番人気ビジネスバッグ「帆布PU×皮革ソフトブリーフ」のレザー仕様。牛革にクロコダイル調の型押しを施し、特殊フィルムを転写し陰影を表現。奥行き感とアーティスティックな個性を作り出されている。革自体の経年変化は無いが、使い込むほどに味が出てくる筈。ハンドルやパーツにシボの無い2色の革を付属し、シックに引き締める。ブルーはご要望が多い人気カラー。
POINT
- 01.撥水性が高く色落ちに強い
- 02.ソフトな手触りとナチュラルなシボ
- 03.多少の経年変化あり
【GROW 育てる鞄】AGING TOTEの高級レザー「アラスカ」
イタリア産の植物タンニン鞣しの革。「GROW 育てる革」は、その名のとおり長く愛用できる一点モノを作りたいというコンセプトのブランド。
環境に優しい手法で作られた皮革を使用し、経年変化するまで長く使用できる柔軟性と強度を兼ね備えた部位で作られている。
エイジングを楽しむなら「ブラック」がおすすめ。表面はホワイトワックスでコーティングされ、シボに残ったワックスの陰影は、アラスカの雪山のよう。白い表面が雪解けのように消えていくエイジング過程をお楽しみいただきたい。
POINT
- 01.傷が目立ちにくい
- 02.ハードな手触り
- 03.経年変化
革製品をより長くご利用頂く為に
《
革のお手入れ
》
革それぞれの加工方法によって多少の差はあるものの、革製品はお手入れを施すことで、長くご愛用いただけます。
人間の肌と同様、表面に艶が無くなりカサカサと乾いた状態と感じたら、表面の汚れやホコリを落としてから革専用のクリームやオイルを塗ってください。クリームは皮革に栄養と光沢を与え、しなやかな状態になります。皮革の老化を防ぐ働きもあります。
種類が豊富ですが相性があり、油分が多いオイルはヌメ革等には適さずシミになる場合があります。必ず目立たない箇所で試してから全体に馴染ませてください。
《
注意と対策
》
point 01
/革は湿気が苦手です。
長期間使用しない場合は、通気性の良い不織布等に入れて、風通しの良い場所に保管してください。時々は外に出して鞄の内装まで陰干ししてください。湿気の多い場所での長期間の保管はカビの原因となります。
point 02
/水濡れや摩擦で色落ちします。
一部の撥水加工皮革を除き、革は水濡れに弱いです。撥水加工している革でも長時間濡らし続けると水分が浸透します。水に濡れた時は、乾いたきれいな布でサッと水分を拭き取ってください。長時間濡れたまま放置するとシミや斑点になります。また、雨や汗等で濡れた状態のとき摩擦が起きると色落ちします。ボディバッグやリュック、ショルダーバッグの使用時は、汗にご注意ください。
point 03
/防水スプレーを効果的に。
水濡れによる劣化を防ぐために、防水スプレーは効果的です。また表面をコーティングするため、防染効果もあります。革の表面のホコリなどを落とした後、20~25cmほど離して表面が軽く濡れる程度にスプレーして下さい。クリームと同様に皮革の性質に合わない場合は変色する事がありますので、必ず底面など目立たないところで試してから使用してください。ムラが出ないよう全体を丁寧に散布することがポイントです。使用頻度にもよりますが、月に一回程度の使用が一般的です。
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