ottorossi
ottorossi
- オットロッシ -
受け継がれた技と豊かな発想の融合
“驚きのある鞄”を創造するジェンダーレスブランド
ottorossi(オットロッシ)は但馬地方の方言「おおっとろっしぃ〜」という驚きの言葉をイタリア語の響きで表現。
2017年のスタート後、技術と歴史を全面に出しすぎない柔軟な発想のデザインで、
今までの豊岡鞄に無いモノを発信し続けている。
伝統技と豊かな発想が生み出す新スタイル
オットロッシのモノづくりは、職人達とデザイナーの柔軟な発想のコラボレーションにより成り立つ。
伝統の技を守りつつ、新しい技術を取り入れることで、ジェンダーレスで美しいフォルムのアイテムが出来上がる。
経験豊富なデザイナーの存在も大きいが、職人達の熟練技・新しい技術もこのブランドにおいては忘れてならない。
衣料革のような柔らかさを追求
「たまたまあるコートを見たときに、インスパイアを受けました。」とデザイナーは語る。襟の表と裏の色が違う色で、そこから〝折れる〟と表情を変える、衣料革のような柔らかさを表現する企画に拡げていったのだと言う。
デザイナーの鋭い観察眼が、ottorossiを創造する起源となっている。
上質な素材と、豊富なカラー
きれいめなのにカジュアルでポップ。それを表現するのに欠かせない革は、ムラ無く美しいシワ加工を施してあり、いつまでも美しさを保つ。また、豊富なカラーバリエーションもブランドの魅力。バイカラーにおいては、リアルな商品に近い試作を何度も繰り返し色合わせを決めている。
革は、質の良いイタリアンシュリンクレザーを使用。傷が入りにくいようムラなく美しいシワ加工が施してある。衣料革のような柔らかさの追求は、こだわり抜いた素材選びから始まっている。
縫製にも注目いただきたい。
革にあわせて糸の色にもこだわっているのは、美しいステッチワークこそが鞄としての価値であり、革の表情も引き立たせると考えるため。主張しすぎず、良いアクセントになっている。
製造企業である株式会社ハシモトの橋本社長は語ります。「ブランドを作るにあたって、豊富な“色”の展開ができるように、素材となる革にはとてもこだわって選びました。」イタリアンシュリンクレザーは、染色のムラが出にくいそうです。製品を手に取ってみても確かに色ムラは見受けられません。シワの風合いも殆ど均一で美しいことは、革の良さは勿論ですが、漉きや縫製の高い技術も伺い知る事ができます。
ブランド立ち上げの経緯を伺うと「豊岡鞄としてオリジナル商品を生産できていなかったので」という控えめな答えでしたが、想いが詰まった「ottorossi」というブランドの誕生は、豊岡鞄に新たな個性を生みだし、鞄産地・豊岡に大きな衝撃を与えたと私は思います。社長が描く鞄の夢は、まだまだ続きます。デザイナーとタッグを組み、新しいシリーズも企画されていると聞き、とても楽しみです。